とんかつ わか葉 厚切りしそわさカツ玉丼

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 ランチを選ぶ基準は日によって違う。その中で比較的常に気にしているのは、食事の提供から完食までの時間。提供スピードが遅ければ食べ始めも遅くなり、味わう余裕がなくなるばかりか昼休みが終わってしまうこともある。そのせいで行列ができるような店はあまり足を運べない。

 それでもどうしてもそこで食べたい料理というものがある。昨日はそれが天神にあるとんかつ わか葉だった。低温調理のカツが揚がるまでの時間が最低でも20分ほど。入店までに待てば更に時間がかかる。だが、行列が途切れているのを確認した私はふらふらと歩を進めていた。

 普段なら定食を頼みオリジナルのコーンドレッシングをサラダにかけて貪るところを、その日は初めてのどんぶりに挑戦した。こちらはサラダが付いていないため、ドレッシングをかける行為すら発生しない。しそとわさびの風味を楽しみながら、米をひたすら掻っ込むだけである。

 カツの味自体は元々知っていたものの、少しばかりの不安はあった。けれどもその不安は外れ、久しぶりに美味しいどんぶりを食べることができた。卵も贅沢に入っていて、濃さも程よい。しかし食べ終えた時には昼休みを過ぎていた。無念。どんぶり勘定が仇となったのだ。

とんかつ わか葉

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