中洲近辺

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 写真撮影が趣味だと周りに知られていると、腕前を無視して何かしらの撮影を頼まれる機会がある。趣味でスナップを撮るだけの私にも風景や人物の撮影が舞い込むのだ。特別な報酬もない割に、それなりの成果(それこそプロのような仕上がり)は求められる。実に理不尽である。

 それでも安請け合いをしてしまうのは、なんだかんだで写真を撮る行為そのものが好きだからだろう。特に人物撮影なんてものは、本来なら撮影会に参加して金を払ってからがスタートとなる。それが無料ともなれば腕を磨くいい機会でもある。拒めるはずもない。

 こちらの夜景は中洲の写真が欲しいという希望で撮ったもので、言い方は悪いが夜景は構図さえ決まれば三脚に頼ることである程度は撮れる。水平を無視して撮りたい角度を撮る悪癖はどうしようもないものの、それでも赤点は回避できたのではないだろうか。

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