12月1日からFANZAが(というかDMMが)定額550円の動画配信サービスを開始したのよ。主要動画配信サービスを契約して映画やらなんやらを楽しんでいる身としてはもちろん興味津々で、サービス開始を知るなりすぐに契約した。そして色々と試してみた。
それでがっかりした。
まさか天下のDMM様ともあろうものがこんなものかと。動画の品揃えについては金額を考えれば十分すぎるほどで、同様にアダルト動画の取り扱いもあるサービスのU-NEXTと比較したらかなり安い。健全な動画のついでに助平心を満たしたい人には満足度が高いと思う。
でも出来が悪い。ユーザビリティという概念が不足している。例えるなら見た目はものすごくオシャレで店員の外見も決まっていて、提供する料理も美味しいのに何故か店員は下半身丸出しみたいな感覚。せっかくの料理に集中もできず、目線は店員の下半身に向いてしまうってわけよ。
具体的にどこが悪いのか。それを今から書いていこう。
モーダルウィンドウ(ポップアップウィンドウ)が邪魔


映画にしてもAVにしても、最初から観たいものが決まっている人は少ないと思う。色々探してみたいって人が多いからこそ、動画配信サービスが主流になったんだろうし、家の中でパッケージを見比べるレンタルビデオの感覚は捨てがたい。しかしDMM TVにはその辺の侘び寂びがない。
比較対象としてU-NEXTを挙げさせてもらうと、そちらは気になる動画をいくつか見つけたらタブでいくつも開いておける。先にいくつか開いてから後で観たいものを決められるってわけ。でもDMM TVはそれができない。別タブで開こうとしてもプレビューが邪魔をする。
観たいものを見つけたらそのまま再生したいって人は、マウスカーソルを置いてプレビューが表示されたところで再生ボタンを押せばそれでいい。しかしそうでなければわざわざクリックしてからタブを複製するか、一度お気に入りに登録するしかないという面倒臭さ。
それでいて一度再生でもしようものなら、再生画面を閉じたあとのスクロールバーは初期位置にまで戻ってしまう。つまり再生した動画以降にあった動画をまた確認したい時は、わざわざ一からスクロールしなおさないといけない。もはやこれは嫌がらせではなかろうか。
動画の評価ができない
別にそんなもんどうでもいいじゃん、と思うかもしれない。しかしこれが意外と重要。U-NEXTは動画を5段階で評価できる。それを私は活用していて、大体以下の基準で見た動画にわざわざ記録を残してるのよ。誰かのためじゃなくて、未来の自分のために。
- ★☆☆☆☆ 見る価値なし
- ★★☆☆☆ 光るところはある
- ★★★☆☆ 悪くない
- ★★★★☆ 安心して見ていられる
- ★★★★★ 全てにおいて満足できる
この評価が後々役に立つ。例えば時間はないけど衝動が抑えられない時。例えば久しぶりの同級生を懐かしむような気持ちの時。そんな時に評価を見ながら動画を選ぶことができる。それに一度見たかどうか怪しい動画も、評価の有無だけで「これはパッケージ詐欺だったな」と思い出せる。
U-NEXTはマイリストと評価を活用するだけで後々の自分が困らなくて済むデザインになっている一方で、DMM TVは「動画見れるぞ」「気になったのはお気に入りに入れろ」という男らしさ一点で攻めている。これじゃあまだまだU-NEXTには……というか他の配信サービスには敵わない。
FANZA TVには伸びしろがある
現時点のFANZA TVもといDMM TVの評価は低い。でも安心してほしい。引き合いに出しているU-NEXTはそもそも金額が4倍近く違う。それにサービス開始直後は動画の品質もサービスそのものも悪く、一週間も経たずに一度解約してしまった過去がある。
それでも今は契約を続けていて、古い映画やマニアックな映画にグラビアやアダルトと楽しませてもらっている。やる気さえあればFANZA TVだって使いやすく、便利なサービスへと変化していくだろうと確信を抱いている。動画配信サービスを好むユーザーとしては、ぜひ頑張ってほしい。
そしてもっと七沢みあの動画を充実させてほしい。頼む。マジで。お願いします。
追記
レビュー機能があった。でも普通のレビューがそのまま使われる感じでいまいち。無念。
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