少し前にこんな記事を見た。
残虐すぎて失神&嘔吐する人続出…米公開の新作ホラー、公式が警告
私はホラーよりもスプラッターが好きなんだよね。だからこの記事を見た瞬間に興味を抱いた。これはもしかしたら運命の出会いかもしれないぞ。早速どこかでDVDでも借りて――と考えるまでもなく、契約している配信サービスで検索したらAmazonプライムにあった。
結論から言おう。この映画はとんでもなくチープだ。2016年に公開された映画とは思えないくらいで、1977年の『サスペリア』や1981年に公開されたサム・ライミ監督の『死霊のはらわた』辺りを思い出すテイストをほんのり感じつつも、よりチープな仕上がりとなっている。
映像自体は2010年代の色合いとレトロ感がうまい具合に調和している。それは動画編集のエフェクト頼りと言われればおしまいな気もするが、タラを演じるJenna Kanellのメイクや格好が割と好みだったから、ぶっちゃけ映画の内容がどうだろうと最後まで観る覚悟はできていた。
ハロウィンに浮かれていたらちょっと気味の悪いオッサンが居たのね。タラはそのオッサンを嫌がっていたんだけど、友人は陽キャパワーでダル絡み。そうしたらそのオッサンが実はとんでもないやつで狙われちゃうってストーリーで、時間軸は変わらないからそれなりに密度は濃いよ。
チープなのは否定しないし何度でも繰り返したくなるんだけどさ、ちゃんと最初から見所を作っててスプラッターとドッキリが好きな人向けな内容には仕上がってるのよ。だから期待はしてなかったのにいつの間にかあれこれ考え始めちゃっててさ、つい熱くなっちゃうわけ。
「次はどうくるんだ」
「タラのエロは?」
「タラのエロシーンが足らんティーノ!」 って。
もちろんホラーにありがちというかお約束なエロはある。お前なんでそこまでやられてまだ生きてんだ。どうしてそこで止めを刺さないんだ。とっとと逃げろよ! と突っ込みたくなるシーンも満載で、ある程度の需要と供給は満たしている。タラの淫らさが足らないだけである。
みなさんも御存知の通り、ピエロはピとエロで構成されている。ピはピカレスク、エロはエロティック。ピエロってのは悪漢といやらしさが合わさってできた造語なんだよね。だからピエロが出るホラーはよりいやらしくないといけないわけ。まあ嘘なんだけども。
エロはともかく、とりあえず手頃なスプラッター映画を観たいという人にはオススメしてもいい映画かもしれない。でもホラー映画を求めてこれを観たらがっかりする。それとエロ目当ての人にも向いてない。まあチープと連呼しているけども、制作費を考えたら頑張っている方だとは思う。
特に意味はないんだけど、今日は久しぶりにアリゼの動画でも観よう。アリゼが『J’en ai marre !』を歌いながら踊る姿をただただ眺めたい。あの髪の色、長さ、少し肌色の多い衣装。それに腰をくねらせるダンス。本当にアリゼったら魅力的だよね。
アリゼがお菓子のCMに出てたのがもう20年近く前ってのが一番のホラーだよ。
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